言葉遊びとタイムリープ

どうせフィクションです。
実在する人物、地名、団体名などなどと一切の関係性はありません。
プロローグにすらならない時間軸の話

黄昏時の少し前、夕焼け色に染まる無機質な屋上。
視点の定まらない虚ろな瞳で、転落防止のフェンス越しに街を眺める一人の少女。
その姿は今にも消えてしまいそうでいて、愁いを含んでいて、そして何より………美しかった。
「………ねぇ」
誰もいない物寂しい屋上で、眼下に広がる街を眺めながら少女は語りかける。
「………ねぇ、何で?………どうして?」
弱々しく震える声を一人、ひたすら放つ。
絶望と悲しみ。
いつの間にか掴んでいたフェンスがギシッと悲鳴をあげた。
「………また…明日って…言ったじゃん……課題、写させろって…」
頬を伝い落ちる雫。
平凡で楽しく、それでいてかけがえのない日々は唐突に終わりを迎えた。
過ぎ去った日々は雫となり、キラキラと輝く記憶は嗚咽となり少女から離れ消え去っていく。
「………ねぇ、知ってた?……私ね、アンタのことが―――」
紡ぎ出される遅すぎた言葉。
その告白は伝えるべき相手を捜し求めて少女から飛び出した。
そして、伝えるべき相手を見つけることが出来ずに朱く朱く染まった街に溶けて消えていった。
遺された少女は深い絶望と悲しみに呑まれ、その場に崩れ落ちた。
右手で掴むフェンスは悲鳴をあげるだけで何も答えてはくれず、ただ鈍い痛みが残った。

―――ただ楽しく過ごしていた、それだけ。終わりが来るなんて思いもしなかった、本当にそれだけ。


プロローグに値する何か 題「オワリハジマリ」

夕暮れ時は嫌い。
夕焼けも嫌い。
オレンジ色も嫌い。
嫌なことを思い出すから。
毎日毎日、同じ事を繰り返す。
起きて、ご飯を食べて、着替えて、鞄を持つ。
視線を自室から見える通りに向けようとして慌てて逸らす。
そこに待ち人はいないと知っているから。
知っていてなお、認めたくないから。
行ってきますと呟いて家を出た。
車に気をつけてと母さんの声が追いかけてきた。

『車に気をつけて』

あの時そう言えたらどんなに良かったかを考えて、一人笑う。
学校に向かう。
陰鬱な気分で。
自転車は使わない。
………使えない。
震えが止まらないから。
毎日、同じ事を繰り返す。
変わらない街、変わらない日々。

この濁った灰色の世界はもう嫌だ。
だから、何気なしに願ってみた。

神様、もしいるならこの陰鬱な世界を何とかして下さい

って。
それが叶うチャンスを得るなんて、この時は思いもしなかったけど―――




濁った灰色の世界を一人生きる少女。
そして叶うはずもないことを願った。
今の自分を嘲笑しながら。
しかし、その願いは叶う機会を得た。
得たのは能力、タイムリープ。
そして、ルール。


1.その時間軸に存在する自分に接触してはならない。
2.過去の改変を行う場合、その時間軸に生活する人々に関与を知られてはならない。
3.タイムリープを行う際は依り代を用いる。決して本来の身分を明かしてはならない。


失われた一つの可能性を求め奔走する少女の物語。
その選択が正しいことを信じて進む少女に少しお付き合い下さい。

暇人が思いつきで考えた「言葉遊びとタイムリープ」
近日公開(嘘)です。

追記
今思えばこれ、リンク友達の氷姫は見たことあるという事実^^;
CURURU時代に公開してたやww
前半部分だけ、夕焼けの景色の画像で。

………この記事を氷姫に捧ぐ(ちょww
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非公開コメント

…ゲーム化する?

No title

おぉ、気になる感じ
近日公開を楽しみにしていますよb

これ覚えてるw

捧げられてしまったwww
ここはノリにあわせて、「ありがとー」とでも言うべきか?w

暇人、やっぱりうちより上手いだろっ!!!w
だって、読んでてグイグイ吸い寄せられるし。
相変わらず、ただただ「すごいなぁ。」と思うw

楽しみにしてるな!!
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